【すぐ起きる子どもの寝かしつけ】親が離れても起きないサインとは?

寝かし付け親が離れても起きないサイン

〜生後10ヶ月の乳児を子育て中のあやのちゃんとのふとした会話〜

あやの
寝かしつけたのにすぐに起きるの!
とかみ
睡眠が浅いうちに離れるからじゃない?
あやの
え? 睡眠が浅いって??
とかみ
睡眠が深いとちょっとやそっとじゃ起きないよ
あやの
睡眠が浅いとか深いとか素人でも分かるの??
とかみ
分かると思う! そして、そう言われれば私は子育て中に睡眠で悩んだことはあまりないかも……!
あやの

えええ!!

私は10年以上、睡眠専門の医療機関で働いていました。
睡眠障害の専門家で、子どもの睡眠も学び、子どもの睡眠検査も行っていました。

特に意識していなかったのですが、この睡眠の知識は自分の子育てに自然と役に立っていたようです✨
そして、知らないと場合によっては大きな悩みとなる様子……!

幼児の寝かし付けのとき

寝たと思って離れる→起きる!!

寝たと思って離れる→起きる!!

寝たと思って離れる→起きる!!


を繰り返しているという方💦💦
子どもが深く眠る前に離れてしまっているのかもしれません……。

今回は、幼児の寝かしつけをテーマに記事を書いていきたいと思います!

何で起きるの?幼児の寝かしつけのコツ

起きやすい浅い睡眠と起きにくい深い睡眠

あやのちゃんのように子どもを寝かしつけてもすぐに起きてしまう!
とお悩みの方は、まず子どもの様子を観察してみてください。

しっかりぐっすり眠っていますか?

まず、深い睡眠とはどういう状態のことをいうのでしょうか?

人は寝付いて、すぐに深く眠れません。
浅い睡眠から徐々に深い睡眠に進んでいきます。

そして、浅い睡眠のときは外の変化に気づきやすいのです。

子どもの寝息が聞こえ「お、寝たぞっ!」という瞬間、早く離れて家事や用事をすませたいという気持ちが膨らみます。しかし、このとき、子どもをよく観察してみてください。

眠りたての浅い睡眠に入ったばかりは、「すーすー」と軽い寝息が聞こえてきますが、体の力は抜けきっていません。

深く眠っている! 離れても起きないだろう! という分かりやすいサインをご紹介したいと思います。

つついても起きにくい深い睡眠のサイン
  • 寝付いてすぐに聞こえてくる寝息より、さらに呼吸が深くゆっくりになる。
  • 寝付いてからしばらくすると、さらに脱力する。(ずしんと重くなる。手が分かりやすいかも、指も力が抜けるので開き気味になる)
  • 頭や額に汗をかく(眠くなると手足が温かくなると思いますが深い睡眠ではさらに汗をかくなど放熱が活発になり体温が大きく下がります。体温を下げて体を休ませます。)

深睡眠だなと判断するサインはいろいろあると思いますが、分かりやすいと思うものを選んでみました。

よし寝た! と思っても浅い眠りのときに離れたら起きてしまいますので、また寝かしつけに戻りますよね、悲しい……😭

しかし、完全にぐっすり眠っているぞ! というところでまで待ってから離れれば、まず子どもは起きません。

寝付いてから深い睡眠に移ったなと確認するまで時間がかかることもあります。
でも痺れを切らして離れたって、どうせ起きるのならば何回も不毛な戦いを繰り返すより、深い睡眠に入るまで待ったほうが得策だと私は思っていました。

分かっていると、もう! なんで起きるの! と感情的になることはなく、ああ、そうだよね、と子どもが気持ちよく眠るために自分にできることが見えてきます。

余談ですが、深い睡眠のとき、脳波を記録すると波形はびよんびよんしてます。

起きているときと寝ているときの脳波
  1. 起きてるときの脳波イメージ
  2. 浅い睡眠のときの脳波イメージ
  3. 深い睡眠のときの脳波イメージ

子どもは③の状態からすぐに①の覚醒にチェンジできません。

深い睡眠で急に刺激が入ると、覚醒に切り替えができず叫びながら歩きまわったり、暴れまわったりすることがあります。

我が子の異常に、このとき
「○○ちゃん!どうしたの?大丈夫?! 落ち着こうね!!」
とがんばって話かけても親の声は届きません……。

起きれないから。

ただただ見守る姿勢で大丈夫です。どうにもならないから。

親ができることは、子どもが暴れゆく先に危険なものがあれば、そっとどけて外傷を防いであげることぐらいです。後ろを追いかけて、捕まえて「正気を取り戻して!!」と呼びかけなくていいです。
パニック状態なので刺激するとさらに「わーーー!!」となります……。

急変した我が子を目にすると焦るし怖いですよね……。

子どもは脳が未熟なので、こういった錯乱性覚醒、夜驚症、睡眠時歩行症などがみられやすいです。
これらは深い睡眠で起こる睡眠時随伴症と呼ばれるもので、成長するにつれて減っていきます。本人が覚えていないのも特徴です。そして、いつもと違う環境、熱や病気のときも起きやすくなります。

対処法は、規則正しい生活、十分な睡眠の確保、ストレスを軽くして疲れさせすぎないなどになります。
心配な場合は、かかりつけの病院や検診などで相談しても答えていただけると思います!

眠りやすい時間と眠りやすい環境

寝かしつけのポイントは他にもあります!

興奮や緊張状態だとなかなか眠らないので、いつも眠気がくるタイミングで抱っこしたり側にいてリラックスできる環境を整えてあげるといいと思います。

規則正しい生活を過ごしていると、毎日、この時間で子どもが眠そうにしているな、というタイミングがあることに気がつきます。子どもが眠りやすい時間で、眠りやすい環境を整えること。これがすごく大切です!

私の子どもが通っていた保育園では年長さんまで3時間のお昼寝タイムがあったので、年齢が上がるごとに夜、眠たくなる時間が遅くなっていました。眠たくなかったからお昼できなかったという夜は早く寝付いていました。

子どもによって必要な睡眠時間が違うと思いますが、このようにお昼寝によっても夜眠たくなる時間はずれます。夜、寝付く時間があまりに遅いときはお昼寝の時間を見直してみるといいと思います。

▽こちらの記事もご参照ください▽

仕事がはかどる!今日から役立つ!質の良い睡眠をとる基本を10年間睡眠の仕事をしていたトカミがご紹介します

赤ちゃんのモロー反射

外からの音や刺激でビクッ! と大きく両手を広げる反応をモロー反射といい、生後4ヶ月くらいまでみられるといわれています。

ママの腕のなかで寝て、ベットに下ろすときモロー反射で起きてしまい、なかなか寝かしつけが大変な赤ちゃんもいます。

この反応が激しくてすぐ起きてしまう赤ちゃんは、おくるみで優しく巻いてあげると外からの刺激を減らせ、 反射が出にくくなり寝付きやすくなるようです。

おわりに

子どものお昼寝タイムは親にとって、仕事も家事も落ち着いてできる数少ない時間ですよね。

今回は、幼児の寝かしつけを中心に記事をまとめてみました。
寝かしつけのお悩みが少しでもクリアになりますように✨

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